MRI CT検査 1st Choice

本シートはMRIとCTではどちらがファーストチョイスかに関してメディカルスキャニングの推奨を記したものです。(他の機器を含めてのファーストチョイスとは限りません)

随伴症状

考えられる疾患
検査で何がわかるか

First Choice

主訴

頭が痛い

急性頭痛

くも膜下出血、脳出血
くも膜下腔への出血、脳出血の大きさ、範囲、脳浮腫、周囲への圧迫の程度を評価します。

CT

亜急性頭痛、
慢性頭痛

慢性硬膜下血腫
血腫の範囲を評価します。脳実質の圧迫の程度、正中構造偏移の有無(ミッドラインシフト)がわかります。

CT

脳腫瘍
腫瘍の存在がわかっていれば造影MRI検査をお勧めします。

MRI

片頭痛・脳脊髄液減少症
脳器質的疾患の除外。

MRI

筋緊張性頭痛
脳器質的疾患の除外。

MRI

脳動静脈奇形
若年のくも膜下出血の原因となることがあります。

MRI

めまい

真珠腫性中耳炎、脳血管障害、聴神経腫瘍、メニエール病
耳小骨骨欠損の様式。鼓室の腫瘍や骨壁破壊の有無の精査を行います。

CT2nd Choice MRI

聴神経、細血管の重なり
細血管による聴神経圧迫の有無を評価します。

MRI

一過性脳虚血発作
動脈硬化性の病変の検索と評価のためMRAの撮像も行います。

MRI

小脳出血、小脳梗塞
小脳出血・くも膜下出血の有無、第4脳室の変形、血腫の大きさ、浮腫の状態の評価。小脳梗塞の場合MRIのDWIで梗塞の有無を容易に知ることができます。

MRI

聴神経腫瘍
小さな病変の場合、造影剤を使用した方がより明確に描出されます。病変の位置や大きさを評価します。

MRI

鼻の異常

鼻閉、鼻汁、鼻痛、鼻血、嗅覚障害

副鼻腔炎、鼻茸、副鼻腔腫瘍
骨破壊の有無、腫瘤性病変の有無の精査や鼻茸の有無を評価できます。腫瘍を疑う場合、造影CT検査をお勧めします。その他、リンパ節転移の有無等を評価できます。

CT

のどの異常

のどの痛み、
嚥下痛、頸部腫脹

咽喉頭炎、甲状腺腫瘍、耳下腺腫瘍、顎下腺腫瘍、唾石症、悪性リンパ腫(扁桃)、中・下咽頭癌、咽頭癌
造影剤を使うことにより腫瘍の周辺組織への伸展が評価できます。

CT2nd Choice MRI

嗄声

反回神経麻痺
頸部~胸部にかけて撮像します。反回神経を圧迫するような病変を検索します。(腫瘍病変、大動脈瘤による圧迫)

CT

嚥下困難

脳血管障害、脳腫瘍、外傷性脳損傷、頭頸部癌、パーキンソン病

MRI

眼の異常

複視

眼窩腫瘍
腫瘍の存在がわかっていれば造影MRI検査をお勧めします。

MRI

脳梗塞
急性期の梗塞はDWIで高信号に描出されます。

MRI

視野の異常

視神経炎
視神経の腫大や異常信号、異常造影効果がわかります。
多発性硬化症の所見の有無を見るために、頭部MRIもあわせて検査しています。

MRI

髄膜腫・脳腫瘍
腫瘍の存在がわかっていれば造影剤を使用した検査をお勧めします。腫瘍の局在と周辺機関との関係を評価します。
※MRSによる検査も行っております。(特定のクリニックのみ)詳しくはスタッフまでお尋ねください。

MRI

下垂体腺腫
手術方法の決定のため、トルコ鞍外への進展の程度を評価します。造影ダイナミック撮影をお勧めします。

MRI

交通外傷

頚・背・腰痛、めまい、聴力障害、耳鳴り、視力障害、複視など

脳脊髄液減少症
頭部MRI検査が有用。矢状断像にて脳の下垂が見られます。

MRI

腰痛

下肢の痛み・しびれ、下肢の筋力低下(排尿障害を伴う場合があります) 

腰椎椎間板ヘルニア
椎間板の変性、ヘルニアによる神経根の圧排の有無・程度がわかります。

MRI

腰が曲がり体が側方に曲がるなど

変形性腰椎症
腰椎全体の変形の有無、脊柱管狭窄の有無がわかります。

MRI

長時間の立ち仕事、同じ姿勢を続けること、体を内路に反らせることにより痛みが増強します

腰椎分離・すべり症
分離すべりに伴う脊柱管狭窄の有無。分離有る場合はT2脂肪抑制で高信号。分離の骨の状態を見る場合はMRIとりCTの方が描出能が高いです。

MRI2nd Choice CT

腰の痛みや下肢のしびれ、間欠性跛行(前かがみになると症状がなくなる場合があります。) 

腰部脊柱管狭窄症
脊柱管狭窄の有無。脊柱管狭窄の原因の検索ができます。

MRI

腰背部痛・側腹部痛、血尿、頻尿、残尿感(排尿困難を伴う場合があります。)

急性腎盂腎炎
炎症による腎臓の血流障害を調べるため造影剤を使用します。

CT

腰背部痛・側腹部痛、下腹部痛(血尿を伴う場合があります。)

尿路結石
尿路の異常や通過障害結石の場所同定のため造影剤を使用します。

CT

下肢痛

腰の痛みや下肢痛、歌詞のしびれ、間欠性跛行

腰部脊柱管狭窄症
腰部MRIにより脊柱管狭窄の有無。脊柱管狭窄の原因の検索ができます。

MRI

下肢痛、下肢のしびれ、間欠性跛行

閉塞性動脈硬化症
下肢動脈MRAにより下肢の細かい血管の狭窄、閉塞の有無がわかります。造影剤を使用しなくても撮影可能ですが、造影剤を使用することでより鮮明に描出します。また下肢造影CTにより下肢の細かい血管の狭窄、閉塞の有無と血管壁の石灰化も描出します。腰部MRIも有用です。

MRI2nd Choice CT

腹痛

心窩部

狭心症、心筋梗塞
心臓造影CTで冠動脈狭窄の検索。
※特定のクリニックでのみ行っております。(お茶の水、東京、銀座、池袋、新宿、渋谷、府中)

CT

胃がん
リンパ節、多臓器への転移の有無の検索。

CT

右季肋部

肝硬変、肝がん
造影ダイナミック撮影の適応です。肝がんの場合、腫瘍は早期相で濃染され、後期相でwash outされます。

CT2nd Choice MRI

肝膿瘍、肝嚢胞
造影ダイナミック撮影の適応です。腫瘍の場合、早期相にてリング状に濃染され、造影効果の有無により両者の鑑別ができます。

CT2nd Choice MRI

胆石症
MRIの場合MRCPも含めた検査を行います。結石の大きさの把握、胆嚢炎の合併の有無がわかります。

MRI2nd Choice CT

胆嚢がん
MRIの場合MRCPも含めた検査を行います。慢性胆嚢炎、胆嚢腺筋腫症との鑑別ができます。肝や周囲臓器への浸潤、転移の有無がわかります。

MRI2nd Choice CT

左季肋部、背部痛、腰痛

急性膵炎、慢性膵炎、膵石症
急性膵炎の場合は基本的に造影剤は当クリニックでは使用いたしません。急性膵炎では、膵周囲の液体貯留の有無、膵の腫大、膵周囲の筋・脂肪組織への炎症波及の有無がわかります。

CT

膵がん
造影ダイナミック撮影の適応です。乏血性(血流の少ない)腫瘍のため、早期相では膵実質より造影効果が弱く、病変の局在診断ができます。

CT2nd Choice MRI

悪心、嘔吐、排便、排ガス異常

腸閉塞(イレウス)
腸管閉塞部位を特定できることがあります。腸管穿孔を起こした症例では腹腔内腫瘍や腹水の有無、炎症波及の有無などがわかります

CT

腹部拍動感、腹部腫瘤

腹部大動脈瘤
瘤の大きさ、形態、範囲、石灰化の有無、瘤内血栓の有無、瘤と分枝血管との関係、分枝血管や側副血行路の血流状態の把握ができます。

CT2nd Choice MRI

胃がん
造影ダイナミック撮影の適応です。周囲臓器への浸潤、転移の有無がわかります。

CT2nd Choice MRI

虫垂炎
腹部~骨盤部の撮影、遊離ガスの有無、腸管壁肥厚、腹水の有無、腸間膜や周囲脂肪組織の乱れ、病変周囲脂肪組織の濃度上昇がわかります。

CT

大腸憩室症・大腸憩室炎
腹部~骨盤部の撮影。遊離ガスの有無、腸管壁肥厚、腹水の有無、腸間膜や周囲脂肪組織の乱れ、病変周囲脂肪組織の濃度上昇がわかります。

CT

大腸がん
周囲の臓器への広がりや肝臓やリンパ節への転移の有無がわかります。

CT

月経痛

月経困難症、月経痛、慢性骨盤痛、性交痛、排便痛、不妊

子宮腺筋症、卵巣子宮内膜症
病変の局在診断、大きさの評価ができます。

MRI

下腹部膨満感

腹囲増大、下腹部膨満感、頻尿(痛みが伴わないことが多い)

卵巣腫瘍
MRIにて腫瘤の内容性状の評価が可能です。悪性が疑われる場合には、CTにて転移の評価をします。

MRI

月経血量の増加、下腹部痛、貧血症状(動悸・息切れなど)腰痛、不正性器出血、排尿障害、不妊 

子宮筋腫
非造影MRIで判別可能、辺縁平滑な腫瘤として描出されます。

MRI

下腹部違和感、腫瘤感

子宮肉腫
画像での筋腫との識別は一般的には困難です。周囲組織への湿潤を評価できます。

MRI

下腹部痛

性交痛、不正性器出血、発熱、悪寒、振戦、嘔気、嘔吐

骨盤腹膜炎
消化管疾患の除外が可能となります。

CT2nd Choice MRI

不正性器出血

特に性交時の出血、腰痛、血尿、血便、排尿障害(初期はほとんどが無症状、健診等で発見されることが多い)

子宮頸がん
局所病変の広がりは、MRIにて造影することにより評価できます。造影ダイナミック撮影によりコントラストのつく画像となります。またCTにて転移の評価をします。

MRI2nd Choice CT

漿液性帯下、血性帯下

子宮体がん(子宮内膜がん)
造形することにより腫瘍は筋層よりも弱い造影効果を示します。筋層湿潤の評価、周囲の臓器への湿潤評価ができ、造影ダイナミック撮影によりコントラストのつく画像となります。

MRI2nd Choice CT

月経異常

過多月経

子宮筋腫、子宮腺筋症
非造影MRIで判別可能です。筋腫は辺縁平滑な腫瘤として描出され、腺筋症は境界不明瞭な異常信号域として描出されます。

MRI

過少月経

黄体機能不全、高プロラクチン血症
下垂体腺腫による高プロラクチン血症が疑われる場合は頭部下垂体造影ダイナミック撮影をお勧めします。手術方法の決定の為、トルコ鞍外への伸展の程度を評価します。

(頭部)MRI

乳房のしこり

皮膚のへこみ(ひきつれを伴う場合あり)

乳がん
乳がんと乳腺症・乳腺線維腺腫の良悪性の評価をします。造影ダイナミック撮影の適応です。

MRI

意識障害、片麻痺、感覚・言語障害、複視

脳梗塞、代謝・変性疾患、脳炎・髄膜炎(発熱あり)
急性期の梗塞はMRIのDWIで高信号に描出されます。脳の委縮の程度がわかります。また脳炎・髄膜炎(発熱あり)疑いの場合には造影MRI検査をお勧めします。

MRI